2016/01/11

正月のんびりした話




どうも、rintaroです。
年始は2日から宿をとって恋人とのんびり過ごしました日記。



2日の昼、名古屋から横浜へ向かう。


新幹線は混んでいて指定席がとれなかった。
ドアのとこで「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の文庫を黙々と読む。

毎回そうなんだけど。
恋人に会うときは緊張しているせいか、最初の細かいことを覚えていない。
何か話さなければ!何か!と緊張の絶頂でつまらない話を連発し、焦ってさらに内容のない話を繰りだす、というのを続けてやっと落ち着く。
毎度、付きあってくれる恋人の心中やいかに。


横浜から関内に移動して昼ごはん。
昼食は目の前の鉄板で焼かれた肉!がうがう!


"この美味しそうに肉を撮る気持ちの余裕なさの伝わりようがスゴイ2016"みたいな写真を撮ってしまった。ピントすら肉にない。
肉にタレをつけるのを忘れたまま食べていて、満腹になりかかった頃に(そういえば味が薄いな…)と思った。



二子玉川と自由が丘

正月も2日だとやっているところも少なくてぷらぷら散歩するのが難しい。
ここは大型商業施設に頼ることにして二子玉川へ移動。

1段とばしで階段を登らないようにとか、「よっしゃ」と言わないとか注意されてしまう。
注意されたはしから1段とばししたので眩暈がした。先が長い。

二子玉川蔦屋家電をぷらぷらする。
SOLSOの直営店も覗けたのでうれしい。
たくさんの本があるところに放たれると時間はいくらあっても困らない。
浮足立ったまま興味のひかれた棚と棚を行き来する。時々恋人のところも覗きにいく。たのしい。


自由が丘に移動した頃には夜も遅くてやってる店がなかったので磯丸水産。
じつは磯丸水産行ったことなかったのでたのしかった。
苦手だったカニミソも食べられた。



朝食バイキングの話

翌朝、宿泊先の朝食バイキング。


どう!
しずかに互いの戦績(皿)を称えあう。
朝食バイキング、かつて欲を晒すことが恥ずかしくなり距離を置いていた時代を越え、いま如何にスマートに理想の皿を構築しうるかその立ち居振る舞いに神経を注ぐ、そんな時代に突入した。
朝食バイキングたのしいよって意味です。


横浜にいるなら鎌倉行きたいと言っていたら行こうってことになった。やったー!



やっぱ明月院はよかった

明月院に寄りたかったのでわがままを言って北鎌倉の駅で下車。


アジサイはもちろん枝しかなかったけど、ロウバイがあちこちで咲いていてすばらしい香りだった。


石庭から振りかえると円窓。
GRD3(28mm)からNikon1J5+1NIKKOR 18.5mm f/1.8(50mm)に持ちかえて、やっと撮りたかった画に近いものが撮れてうれしい。


またアジサイの頃にも来たい。



蕎麦を啜って初詣


ウワー! 鳩! 鳩兵衛だー!(興奮して露出調整するの忘れた)
豊島屋のキャラです! 本物です! すごい!
黒い棒(嘴)がおもうよりブンと動くので驚く。そこを動かすには手が3本いるのではないか?
記念撮影までしてくれて羽で頭をなでられたけどふわふわだった。ハアー、興奮しました。


昼食は段葛こ寿々で辛味大根の蕎麦。キリッと締まった蕎麦がうまい。

空いてた席に座って注文したらサッと供されたのをズッズッと啜ってスッと席を立って退店。
蕎麦をいただくパーフェクトな流れだった。これが粋か。ふふ。


食後のコーヒーがほしいねと歩いていたら丸山珈琲が。なぜ鎌倉に。
豆を買ったサービスでカプチーノをもらった。おいしい。


鶴岡八幡に初詣。
たくさんの参拝者をロープで区切り競走馬のように並べ進めるというシステマティック誘導。長年の混雑で培われた経験を感じる。
警備の方の真紅のコートが厳かなようなコミカルのような微妙なとこだ、と気になって仕方なかった。

賽銭をいれ弟の進級を願った。(何卒!)


おみくじを引こうと恋人が誘ってくれたのでふたりでジャラジャラ。めずらしく大吉。ちょっとうれしい。
おみくじの朴訥とした文体に、突然思いやりあふれる口調が挟まったりするところがすきで笑ってしまう。誰が書くんだろう。

"交際: 腹を立てないで反省して見なさい"。なるほど。


境内を出た頃には日が傾いてた。


鎌倉近代美術館は外観だけ。
美術館自ら"かまきん"って名乗ってるのなんかイヤだ。"かまきん"って卑猥なかんじしません?
そういえば卑猥さって慣れ親しんだ言葉群からしか感じないらしい。
標準語では口にできても、慣れた俗語や方言ではとても言えない、とか。
標準語は意味と羞恥心を切り離すことができる、かも。

ちょっと急ぎ足で鎌倉駅のほうへ戻る。



はああん、ホットケーキ


イワタコーヒーでかの有名なホットケーキ!
ザクザクした表面が厚めにとられていて、なかもみっちり詰まっている。めっちゃヘビー。
シロップをたっぷりかけるとおいしい。

ボタンをとめたようなレトロなソファの居心地が良くて、食べおえたあともゆっくりした。


ほとんど走りながら豊島屋に向かう。恋人はほんとに走っていったので笑ってしまう。
本店限定グッズが充実していておもしろい。
新年限定の狂った干支パッケージがすごかった。その狂ったパッケージが普通にバンバン売れていくので目を剥く。もしかしてべつに普通なのか。
結局、通常パッケージの鳩サブレを土産に買った。



電気グルーヴの映画を観て羊を食べるか?

横浜ブルク13で「DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧」を観る。
告白すると、電気グルーヴをちゃんと聴いたことがない。
恋人がいこうと誘ってくれたので詳しくないけどいい?と言ったが、詳しくないどころじゃない。

映画はとてもおもしろかった。帰宅してから順にアルバムを聴いているくらいおもしろかった。もとから砂原さんは好きだから。

恋人はテクノとして電気グルーヴを聴きはじめて、電気との出会いから語ると、ウワー!自分史になっちゃうなコレ!とそのことをなぜか途中で嬉しそうに嘆く。おもしろい。
夜通し営業している延明で羊と牛の串を食べながらその自分史を聞いた。


ここ、めちゃくちゃおいしいです。

こういう時間が好きだなぁ、とうれしかった。

話しているうちに、もう絶対に触れられない時間があるんだなっておもったら寂しくなった。
どうしようもないことだし、どうにかしてほしいわけでもないし、お互いさまって分かってても寂しいものは寂しい。

どうしようもないことを人に訴えるのは好きじゃないけど、どうにも悲しかったのでポソッとツイートしたら、何々、何が悲しかったの?とからかわれたのは翌朝の話。